歯内療法

根管治療を成功させる最重要因子とは?

歯科医師の大半が、毎日行うと言っても過言ではない根管治療ですが、その治療を成功させる最も重要な条件とはなんなのでしょうか?
一般的なテクノロジーの進歩とともに、歯科の世界も日々進化を遂げています。根管の形に沿うような柔軟性をもつニッケルチタンの機材、歯を何倍にも拡大し細かい部分を見ることができるマイクロスコープ、病気に関する多くの情報を術前に与えてくれるCBCT。これらの存在は、歯内療法の効率を大きく向上させてくれました。しかし、根管治療を成功に導くための基本的な考え方は、60年以上前から変わっていません。それは、「病気の原因は細菌である」ということです。原因である細菌を歯の中に可能な限り侵入させない、侵入してしまった細菌は出来るだけ取り除くということが、根管治療を成功させる最重要因子になります

そのために当院では、下記のことに取り組んでおります。
根管治療の全症例においてラバーダム防湿を行う
・シートの隙間から唾液が侵入しないようにコーキング剤を使用
治療する歯そのものを消毒

・根管内に使用する器材は可能な限り使い捨て
・根の洗浄にチェアーから出る水道水を使用せず点滴用の生理食塩水を使用


・次亜塩素酸ナトリウム水溶液やEDTAなどを適切な濃度で患者ごとに作製し使用
・歯の中に詰める防腐剤も充填前に消毒
・仮の蓋を入れる際に材料そのものを消毒

このような、小さな配慮をいくつも積み上げた先に、根管治療の成功があります。
根管治療や症状でお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。

参考文献
1. Kakehashi S, Stanley HR, Fitzgerald RJ. The effects of surgical exposures of dental pulps in germ-free and conventional laboratory rats. Oral Surg Oral Med Oral Pathol 1965;20:340–9.