CASE

症例紹介

  • 歯根端切除術

以前、歯根端切除術を行った歯が膿んでいる。再歯根端切除術にて治癒した症例。

通院時の年齢 40歳
性別 女性
通院回数 3回(初診+再歯根端切除術+抜糸)
通院目的 一度歯根端切除術を行った歯が膿んでいる。被せ物を外さずに治療してほしい。
処置内容 再歯根端切除術
費用 143,000円(※治療当時の費用になります。)
備考 セラミックスの被せ物にやりかえたため、外さずに治療して欲しい。16年前に歯根端切除術済み。

初診

患者さんは、16年以上前に右上前歯の歯茎が頻繁に腫れ痛みも強かったため、歯根端切除術を受けました。
10年ほど前に上の前歯3本をセラミックスにかえましたが、7年ほど前から、また同じ場所が腫れてニキビのようなものができるようになりました。
行きつけの歯医者でレントゲンを撮ると、また感染により再発しているとのことでした。
2回目の手術になるので、そちらの歯医者では「できるかわからないし、やってもまた再発するかもしれない・・・。」と言われていました。
前歯のセラミックスを外さずに再度治療ができる所を探して、当院に来院されました

口腔内診査では、患歯である右上1には、ポケットはありませんでしたが、頬側が腫脹しサイナストラクトができて、CT上では切断された根尖に病変ができているのが確認できました。

治療方針として
①経過観察(何かあれば抜歯前提で治療介入)
②抜歯
③治療(再根管治療・再歯根端切除術)
などのついてのメリットデメリットについてお伝えしたところ、患者さんは再歯根端切除術をご希望されました。
次回より治療を進めていくことをお伝えし、診察を終了いたしました。

 

 

治療(右上1再歯根端切除術)

浸潤麻酔をしてから、歯肉を切開剥離し、歯の先や骨から感染している組織を除去しました。
以前の歯根端切除術で短くなっている根尖部を削りすぎないように少しだけ切断し染め出すと、充填物や根管内の感染が確認できました。
超音波チップにて、感染源の除去・逆根管形成を行い、MTAセメントにより逆根管充填をし、縫合しました。

 

 

 

抜糸

術後1週間で来院いただいたき、抜糸を行い術野の洗浄を行いました。
ここから病変がどうなっていくか患者さんと一緒にみていくことをお伝えし、終了いたしました。

 

 

経過観察(術後1年)

術後1年の経過観察時のCT撮影では、根尖病変の治癒が確認できました。

 

 

患者さんからは「一回手術した歯でも、治るものなんですね。被せも外さずに治療していただきありがとうございました!」とのお言葉をいただきました。

被せ物の状態次第では根管治療からやり直した方が良い場合もありますが、今回は無事に被せ物を外さずに治療を行うことができました。
病変の治癒を確認することができ、患者さんにも喜んでもらえて、ありがたいです。
引き続き大切な歯を少しでも残せるように日々精進してまいります。

※これらすべての口腔内写真やX線写真・CT画像は、歯の保存治療普及のため、患者さんに掲出の同意を得ております。

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