CASE

症例紹介

  • 根管治療
  • 歯性上顎洞炎

右側が歯性上顎洞炎になっている。根管治療により治癒した症例。

通院時の年齢 61歳
性別 女性
通院回数 4回(初診+根管治療+洗浄・貼薬+根管充填・支台築造)
通院目的 抜歯と言われている歯のセカンドオピニオン
処置内容 根管治療+支台築造
費用 165,000円+22,000円(※治療当時の費用になります。)
備考 歯性上顎洞炎を併発している。破折線あり。全身疾患があるため外科処置が難しい。

初診

患者さんは、抜歯と言われていた歯(左下奥歯・右上奥歯)の精査とセカンドオピニオンを希望して来院されました。
左下の奥歯に関しては、歯周病との合併・全身疾患・治療の成功率のも考慮し、抜歯をおすすめし専門の医療機関へ紹介状を出すことになりましたが、歯性上顎洞炎と診断されおりました右上の歯について診査診断をしましたところ、右上6の近心頬側根と口蓋根に根尖病変ができており、口蓋根の病変は上顎洞への交通が確認できました。

治療方針に関して、通常であれば根管治療を行いそれでも治癒しなかった場合は外科的歯内療を行いますが、今回は全身疾患の件もあり外科処置が難しいかもしれない旨をご説明しました。
抜歯の選択肢もありましたが、「なんとか歯を残して欲しい。」との希望があり、次回より根管治療を行うことになりました。

Screenshot

治療1回目(根管治療)

まず麻酔を十分に行い、メタルインレーや虫歯を除去しました。
口蓋側と頬側に歯髄腔におよぶ破折線が確認でき、おそらくこれが歯髄が壊死した原因であると思われました。
破折部を最小限で除去し、レジンで隔壁を行ったのち、ラバーダム防湿をしていきました。
拡大形成を行なっていく中で、MB・P根管から拍動に合わせて排膿が確認されました。
次亜塩素酸ナトリウム水溶液を用いて洗浄を行ったのち、水酸化カルシウムを貼薬し、仮蓋をして終了しました。

治療2回目(再根管形成・排膿確認・洗浄)
2回目も浸潤麻酔をしラバーダム防湿をした後に洗浄を行うと、近心頬側根管は落ち着いていましたが、口蓋根からは排膿がまだ見られたため、再度形成を行い、次亜塩素酸ナトリウム水溶液を用いて攪拌・洗浄を行ったのち、水酸化カルシウムを貼薬し、仮蓋をして終了しました。

治療3回目(根管充填・支台築造)
浸潤麻酔をしラバーダム防湿をした後、根管内を確認すると排膿が治まっていたため、根管充填を行うことにいたしました。
次亜塩素酸ナトリウム水溶液とEDTAにて攪拌洗浄を行いました。
バイオセラミックシーラーとガッタパーチャポイント用いて根管充填を行ったのち、レジンコアとファイバーポスト(遠心根と口蓋根)を用いた支台築造を行いました。
今後は病変の治癒を見ながら、経過を追っていくことをご説明し、治療を終了いたしました。

 

 

経過観察(1年)

その後、術後3ヶ月の時点の経過観察で臨床症状もなく病変の縮小傾向が見られたため、最終補綴へ移行していただくことになりました。
術後1年の経過観察では、病変が治癒しておりました。

「外科処置が必要になる可能性があった歯なので、治ってくれてとても嬉しいです!治療していただきありがとうございます!」とのお言葉をいただきました。

なかなか排膿がおさまらず、根管治療のみで保存できるかどうか悩ましい歯ではありましたが、病変も無事に治って残すことができてホッと安心いたしました。
引き続き、大切な歯を少しでも残せるように、日々精進してまいります。

※これらすべてのX線写真やCT画像は、歯の保存治療普及のため、患者さんに掲出の同意を得ております。

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