CASE

症例紹介

  • 再根管治療

左上の奥歯が歯性上顎洞炎と言われた。再根管治療にて治癒した症例。

通院時の年齢 39歳
性別 女性
通院回数 4回(初診+根管治療+洗浄・貼薬+根管充填・支台築造)
通院目的 歯性上顎洞炎と診断された。なんとか保存して欲しい。
処置内容 再根管治療+支台築造+MTAセメント代
費用 176,000円+22,000円+33,000円(※治療当時の費用になります。)
備考 歯性上顎洞炎を併発している。破折の可能性あり。

初診

患者さんは、かかりつけ歯科を来院した際に歯性上顎洞炎と診断されましたが、そちらの医院にて「一度、根管治療を専門的にされている医院もありますが、お話を聞いてみるのはいかがですか?」と言われ、当院を紹介され来院されました。
左上6の診査診断を行ったところMB・DB・P根尖に病変ができており、上顎洞への病変の交通が確認できました。

患者さんと治療方針について相談したところ、まずは再根管治療を行い、それでも治癒しなかった場合は通常であれば外科的歯内療を行いますが、今回は非常に難しい旨をご説明しました。
状況から、抜歯の選択肢もありましたが、「なんとか歯を残して欲しい。」との希望があり、次回より再根管治療を行うことになりました。

治療1回目(クラウン・コア除去・根管形成)

まず麻酔を十分に行い、クラウンやメタルコア・虫歯を除去し、レジンで隔壁を行ったのち、ラバーダム防湿をしていきました。
拡大形成を行なっていく中で、MB・P根管から拍動に合わせて排膿が確認されました。
次亜塩素酸ナトリウム水溶液を用いて洗浄を行ったのち、水酸化カルシウムを貼薬し、仮蓋をして終了しました。

治療2回目(再根管形成・排膿確認・洗浄)
2回目も浸潤麻酔をしラバーダム防湿をした後に洗浄を行うと、前回の同様に排膿が確認されたため、ニッケルチタンファイルにてさらに拡大形成を行いました。
通常よりも多めに次亜塩素酸ナトリウム水溶液を用いて攪拌・洗浄を行ったのち、水酸化カルシウムを貼薬し、仮蓋をして終了しました。

治療3回目(根管充填・支台築造)
浸潤麻酔をしラバーダム防湿をした後、根管内を確認すると排膿が治まっていたため、根管充填を行うことにいたしました。
次亜塩素酸ナトリウム水溶液とEDTAにて攪拌洗浄を行いました。
MTAセメントとガッタパーチャポイント/バイオセラミックシーラーを用いて根管充填を行ったのち、レジンコアとファイバーポスト(近心)を用いた支台築造を行いました。
今後は病変の治癒を見ながら、経過を追っていくことをご説明し、治療を終了いたしました。

 

 

経過観察(1年)

その後、術後3ヶ月の時点の経過観察で臨床症状もなく病変の縮小傾向が見られたため、最終補綴へ移行していただくことになりました。
術後1年の経過観察では、病変が治癒しておりました。

「もしかしたら抜歯になるかもしれないと言われていた歯なので、とても嬉しいです!ありがとうございました!」とのお言葉をいただきました。

なかなか排膿が治らず、保存できるかどうか悩ましい歯ではありましたが、なんとか残すことができてホッと安心いたしました。
引き続き、大切な歯を少しでも残せるように、日々精進してまいります。

※これらすべてのX線写真やCT画像は、歯の保存治療普及のため、患者さんに掲出の同意を得ております。

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