CASE

症例紹介

  • 根管治療

根の先の病気が原因で、歯茎が腫れてグラグラしている。抜歯したくない。根管治療にて治癒した症例。

通院時の年齢 33歳
性別 女性
通院回数 4回(初診+根管治療+洗浄・貼薬+根管充填・支台築造)
通院目的 歯がぐらぐら揺れている。痛い。抜歯と言われている歯を残して欲しい。
処置内容 根管治療+支台築造
費用 165,000円+22,000円(※治療当時の費用になります。)
備考 動揺と深い歯周ポケットあり。エンドペリオ・破折疑い。

初診

患者さんは、かかりつけ歯科で抜歯と診断されましたが、なんとか残す方法がないかといろいろお調べになられて、根管治療を得意としている歯科医院に相談に行かれました。
その医院にて「一度、根管治療を専門的にされている医院もありますが、お話を聞いてみるのはいかがですか?」と言われ、当院を紹介され来院されました。
右下7の診査診断を行ったところ頬側の歯茎が腫れており、7mmを超える歯周ポケット、2度の動揺、打診痛がありました。
CTを確認すると、根管治療が難しいとされる樋状根でした。
大きな根尖病変が頬側まで及んでおり、根尖付近まで歯周ポケットがあることから、エンドペリオ病変あるいは歯根破折が疑われる状態でした。

患者さんと治療方針について相談したところ、まずは根管治療を行い、それでも治癒しなかった場合は外科的歯内療法(意図的再植術)を行う旨を説明しました。
状況からは抜歯の選択肢もありましたが、「なんとか歯を残して欲しい。」との希望があり、次回より根管治療を行うことになりました。

治療1回目(冠部歯髄除去)

まず麻酔を十分に行い、詰め物や虫歯を除去し、レジンで隔壁を行ったのち、ラバーダム防湿をしていきました。
歯が揺れている、痛みがある、口が開きづらいなどの理由があったため、冠部歯髄を除去するところまでで治療を終了し、次回より根管内を触ってゆくことにいたしました。
次亜塩素酸ナトリウム水溶液を用いて洗浄を行ったのち、水酸化カルシウムを貼薬し、仮蓋をして終了しました。

治療2回目(根管形成・洗浄)
2回目来院時には痛みはなくなっており、動揺もほぼなくなっておりました。
浸潤麻酔をしラバーダム防湿をした後、ニッケルチタンファイルをにて拡大形成を行いました。
複雑な根管形態をしているため、器具が根管に十分に当てることができないことを考慮して、通常よりも多めに次亜塩素酸ナトリウム水溶液を用いて攪拌・洗浄を行ったのち、水酸化カルシウムを貼薬し、仮蓋をして終了しました。

治療3回目(根管充填・支台築造)
浸潤麻酔をしラバーダム防湿をした後、次亜塩素酸ナトリウム水溶液とEDTAにて攪拌洗浄を行いました。
限られた開口量で、複雑な根管形態の歯への充填は難しかったですが、なんとかガッタパーチャポイントとバイオセラミックシーラーで根管充填を行ったのち、レジンコアとファイバーポスト(近心)を用いた支台築造を行いました。
今後は病変の治癒を見ながら、経過を追っていくことをご説明し、治療を終了いたしました。

 

経過観察(2年)

その後、術後6ヶ月の時点の経過観察で臨床症状もなく病変の縮小傾向が見られたため、最終補綴へ移行していただくことになりました。
術後2年の経過観察では、病変が治癒しておりました。

「残すのが難しいと言われていた歯が無事に咬めています。ありがとうございます。」とのお言葉をいただきました。

一番奥の歯でお口が開けづらい中、長時間頑張って治療を受けてくださっていたことを思うと、無事に病気が治ってくれてとても嬉しいです。
引き続き、大切な歯を少しでも残せるように、日々精進してまいります。

※これらすべてのX線写真やCT画像は、歯の保存治療普及のため、患者さんに掲出の同意を得ております。

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