CASE

症例紹介

  • 外科的歯内療法 歯根端切除術 症例

再根管治療を受けたが治らない。抜歯せずに残したい。

通院時の年齢 42歳
性別 女性
通院回数 3回
通院目的 半年前に他の歯科医院で 再根管治療を受けたが痛みが取れない。
処置内容 歯根端切除術
費用 143,000円

 

初診時

患者さんはこれまでに何度も左上側切歯の再根管治療を受けており、半年前に再根管治療を受けたがずっと違和感がとれず、最近になってたびたび腫れるようになってきました。不安になり担当医に相談しましたが、「もうしばらく様子を見ましょう。もしかした抜歯になるかもしれません。」と提案されました。「他に治療法は無いのか」と、ご自身で色々医院を探された上でご相談にいらっしゃいました。

口腔内診査およびデンタルX線撮影を行うと、左上の側切歯の根尖に病変が確認でき、以前の根管治療により歯に穴が空いてしまっている可能性がありました。また、病変のサイズも大きく、隣に歯にも影響が出る可能性もありました。

歯科用CTを撮影したところ、その患歯のみならず隣の歯根の先を覆うような大きな病変が確認できました。

患者さんに、再根管治療や外科的歯内療法などの選択肢のメリットデメリットをご説明しました。この歯に関しては、何度も根管治療をしているのにも関わらず治癒傾向が見られず、防腐剤が根の横側から漏れ出ているような所見が見られたため、再根管治療での成功率はどうしても下がってしまいます。このような状況を考慮した上で、患者さんは外科的歯内療法をご希望されました。

 

治療1回目(歯根端切除術)

治療中に痛みが出ないように麻酔を十分に効かせてから手術しました。歯茎を歯に沿って切り、丁寧にめくっていきました。

広い範囲で感染しており、膿んでいた部分を取り除くのに時間を要しました。従来の根管ではない方向に防腐剤が充填されていたのに加え、歯根の先に感染したセメント質も付着していたため、やや多めに根尖を切断しました。特殊な溶液で感染源を染め出し、マイクロスコープで歯根の先の断面を観察していきました。歯の中のピンク色の古い防腐剤の周りで、感染している部分が青く染まっているのが確認できます。

感染している古い材料と歯を徹底的に清掃しました。切断面がキレイになったのを確認した後、MTAセメントにて逆根管充填を行いました。

術後のデンタルX線にて十分に材料が充填されているのが確認できます。

抜糸のために4日後に患者さんに来院するようにお伝えし、痛み止めと抗生剤をお出しし、その日は終了となりました。

 

治療2回目(抜糸)

4日後に来院された際にも痛みはほとんどなく、痛み止めも飲まずに済んだとのことでした。抜糸を行い、2週間程度は術後にお渡しした柔らかい歯ブラシでのケアをすることをお伝えし、「ここから数ヶ月毎に、歯根の病気の状態を一緒に確認していきましょう。」とお伝えしこの日は終了しました。

 

経過観察(術後3ヶ月.6ヶ月.1年)

患者さんからは、術後大きな痛みや腫れは無く、問題なく過ごしているとお聞きしました。デンタルX線撮影を行うと、歯根の周りにうっすらと骨ができてきているように見えます。

さらに術後半年のX線画像では、明らかに病変の縮小傾向が確認できました。

そして1年後のデンタルX線では、歯根の周りに十分な骨の再生が確認できました。
この頃には歯肉も術前と遜色ないくらいに回復してきていました。

患者さんも「こんなにしっかりと病気が治るんですね!」ととても喜んでいらっしゃいました。

「抜歯になるかもしれない」と言われている歯でも、外科的歯内療法で保存することができることもあります。これからも歯内療法でお困りの患者さんのお悩みを少しでも解決できるように、日々アップデートを怠らず精進して参ります。

同じような症状でお悩みの方、ぜひご相談ください!

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