CASE

症例紹介

  • 意図的再植術

ジンジンした痛みがあり、大きな病変がある。意図的再植術にて治療した症例。

通院時の年齢 38歳
性別 女性
通院回数 4回(初診+意図的再植術+固定チェック1+固定チェック2)
通院目的 奥歯にジンジンした痛みがある。
処置内容 意図的再植術
費用 187,000円(※治療当時の費用になります。)
備考 近心根破折疑い。分岐部病変あり。軽度動揺。

初診時

患者さんは、かかりつけ歯科医院にて3年前に右下7の再根管治療を受けてその後問題なく過ごしていましたが、ここ最近噛むと痛いなどの症状が出てきました。
かかりつけ歯科医師に相談すると、「一度、根の治療を専門的にされている先生を紹介しますので、相談してみますか?」との説明を受け、当院を来院しました。

ジンジンした痛みがあり、少しの動揺、開口量は少なく、長時間の開口が難しい状況でした。
CT上では大きな下歯槽管に近接する根尖病変が確認できました。

治療方針として
①経過観察
②抜歯
③再根管治療
④意図的再植術
をご提案したところ、治療方針の④の意図的再植術をご希望され、次回より治療を進めていくことになりました。

 

治療(意図的再植術)

まずは麻酔を効かせた上で、詰め物を除去し咬合調整を行ったのち、鉗子にて歯をゆっくりと脱臼させてから抜歯しました。
無事に歯を割らずに抜歯した後は、骨の中にある肉芽組織を取り除きました。
根の周りに破折などのトラブルがないかどうかを確認し、根尖を切断して逆側から感染部分を染め出しました。
青く染まった感染部分を除去し、根管と分岐部にMTAセメントを充填し、歯を抜いた場所に戻し、固定を行いました。
デンタルX線写真で歯の状態を確認し、問題ないと判断して、その日の治療は終了しました。

 

固定チェック1(術後1週間)

1週間後に固定状況の確認のためにご来院いただいた際には、まだ歯は揺れていましたが問題ないと判断し、まずは術後1ヶ月での経過観察を行うことにしました。

 

固定チェック2(術後1ヶ月)

1ヶ月後の経過観察時には、歯の揺れもほぼなく問題ないと判断し、引き続き経過観察を行なっていくことになりました。

 

経過観察(意図的再植術後1年)

術後6ヶ月の時点で、臨床症状もなく病変も縮小傾向を示していたため、最終補綴へ移行していただきました。
術後1年での経過観察では臨床症状もなく、CT画像上で病変の治癒が確認できました。

 

 

破折の疑いもありましたが無事に骨が再生いたしました。

患者さんからは「今は違和感なく噛めてます。ありがとうございます!」とのお言葉をいただきました。
術前の痛みも強く、病変も大きかったですが、無事に治癒したこと、とてもうれしく思います。
引き続き、抜歯したくない・なんとか歯を残したいと願う患者さんのために日々精進してまいります。

※これらすべてのX線写真やCT画像は、歯の保存治療普及のため、患者さんに掲出の同意を得ております。

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